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ひろげていこう 発達障害のWA!~「困ってる子」という視点からの支援~

アスペルガー症候群やADHD、学習障害、自閉症などの発達障害の子は、困らせる子じゃない「困ってる子」。その視点から困ってることを解決する支援のヒントや工夫を考え、もっと発達障害の子たちから見えてる世界によりそっていきましょう!

つま先歩きをしていた自閉症のお子さん、こんな事にも困ってませんか?

「階段を上る時や下る時、手すりをつかまないと足元がおぼつかなくて怖い。」

「高いところにある物を取ろうとする時バランスを崩す。」

こういう頭の上下の動きがあった時にバランスをキープするって難しいですよね。
自閉症のお子さんには、こういった困難を持ち続ける子が多いんです。

そしてそういったお子さんに共通してるのが、幼かった頃つま先歩きをしていた、または今でもつま先歩きをしているお子さんなんですよね。自閉症の人のつま先歩きって、足裏の極端な触覚過敏っていう一言で済まされる場合が多いんですけど、結構他にも要因はあるんですよ。

頭の上げ下げによって体の重心・バランスが変わっても、ほとんどの人は無意識にその変化を調整し、バランスを崩すことはないんですが、実は、自閉症のお子さんに限らずこういった事が難しい子供や大人の人も結構いるんですよ。

そこで今日は、頭の動きによってかわるバランスに対応が弱い場合について考えてみたいと思います。

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 頭の上下運動によるバランスチェック方法

では、ちょっと頭の上げ下げによるバランスを調べてみましょう。(安全の為にチェックされる人と変化を見る人の二人でやってくださいね)

  1. まず、足を閉じてきをつけの姿勢で立ってもらいます
  2. ゆっくり頭を前に倒してつま先を見てもらいます
  3. そのままの姿勢で目を閉じてもらいます

この時に、体がゆらゆら揺れてるか、両手両足のいずれかが極端に緊張してるか、体幹の変化、手のひらや指が緊張してないか、をチェックしてみてください。

上記の検査を、頭をゆっくり後ろに倒して天井を見てもらい、目を閉じてその姿勢をキープしてもらい、上記と同じ項目をチェックしてみてください。

※このバランスチェックの最中に、大きくバランスを崩す人もいるので怪我をしないように注意してくださいね。

つま先歩きをするお子さん。こんな事にも困っていませんか?

このバランス検査で体が揺れたり、バランスを崩したり手足や手指にやたら力が入ってしまう人は以下のようなことに影響しがちです。

  • 筋緊張が極端に強い、または極端に弱い
  • 体幹が弱いから猫背になったりW座りをする(授業中ほおづえをついたり机に突っ伏したり)
  • ちょっとしたことでも他の人以上に疲れやすい
  • 高いところが怖い
  • 乗り物酔いをしやすい
  • 運動している時など、ロボットのようなぎこちない動きをする
  • 階段の上り下りが苦手
  • 空間認知は弱い
  • 協調運動が苦手・球技が苦手(野球でフライをキャッチしたり等)
  • つま先歩き

これらの事は、頭や首を動かすことで変化する筋肉の調整がうまくいってない事や、固有感覚や前庭感覚が影響して起こっているんですよ。

おすすめのアクティビティ

こういった事が苦手なお子さんにうってつけのアクティビティは、腹這いになってするアクティビティです。

  • 腹ばいになって向かい合ってボールを転がし合ったり、風船バレーボール
  • 腹這いの状態で頭・両手・両足を床からあげる飛行機ごっこ
  • スクーターボードに腹ばいで乗って、競争や探検ごっこ(↓こんな感じです) 
    SENSORY SURF BOARD / SCOOTER BOARD by AMEP [並行輸入品]

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    これ、アメリカではよく使うんですが、日本では売ってないのかなぁ。平台車で似たようなものがありますが↓↓↓。 

    日東 連結平台車 楽走くん NA-011

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    【追記】Twitterのフォロワーさんから素敵な 提案をいただきました。↓↓↓ありがとうございます!

文字をまだ理解していないお子さんなら、同じ絵や写真のカードを探す絵合わせ(マッチング)やピクチャーパズルのピースをお部屋にちりばめておいて、ピースをスクーターボードで進みながら集めていってパズルを完成させるのも、パズルが好きなお子さんにはお勧めですよ。

上記のような、腹ばいで頭を上げて行うアクティビティを日ごろの遊びや体育の時間に取り入れると、上記のような困ったことが改善してきます。

まとめ

何度も言いますが、自閉症などの発達障害のお子さんの苦手な事や一風変わった行動には理由があります。「キャッチボールができないならもっと練習しなさい」「姿勢よく座りなさい」などといった努力ややる気の問題じゃないんですよね。

そういうことをたくさんの人にわかって貰いたいので、これからも「苦手の理由」に触れていき「困った」の改善の提案をしていけたらなって思います。

読んでくださったかた、ありがとうございました。