ひろげていこう 発達障害のWA!~「困ってる子」という視点からの支援~

アスペルガー症候群やADHD、学習障害、自閉症などの発達障害の子は、困らせる子じゃない「困ってる子」。その視点から困ってることを解決する支援のヒントや工夫を考え、もっと発達障害の子たちから見えてる世界によりそっていきましょう!

「発達障害があるように見えないね?」「だからこそ大変なんだね」という考え方、知ってください。

「息子は発達障害の一種のアスペルガー症候群って診断されてるんですよ」って伝えると、

「そんな風に見えないね」
「気にしすぎなんじゃないの?」
「大丈夫だよ。普通だよ。」

っていう言葉をよくかけてもらいます。


こんな風に言ってくださる方は、きっと本心からそう思ってくださってるんだと思います。そして、元気づけようと励ましてもくれてるんだと思います。
そういう気持ちは、ありがたく受け止めたいなって思います。

でもね、知ってほしい。

発達障害の人は、対人関係や社会性、認知や感覚の問題で困ってる、困難が目に見えない障害なんです。
だから、障害からくる本来の困難だけじゃなく、障害があるように見えないからこそ周囲に誤解されて苦労する障害でもあるんですよ。

 

 発達障害の人、どんな風に困ってるの?

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オートマティックではできない障害

発達障害を一言でいうと、「発達障害のない人が難なく出来る事を同じようにするのが難しい障害」なんですよ。

優雅に水面を進んでる水鳥が水面下で一生懸命足で水をかいていたり、シンクロナイズドスイミングの選手が、優雅に演技してる水面下で沈まないように一生懸命あしかきしてるイメージ、わかりますか?
発達障害の人はこんな風に、一見みんなと同じようにしていることでも、それをする為にすっごく努力をしなきゃできない事が多い障害なんですよね。

例えば、誰かと会話をする時、発達障害のない人は特に意識することなく相手の適切な距離で立ち、目を見て話したり、表情から情報を読み取ったり、言葉の裏などから場の空気を読んだりできますよね。

でも、発達障害の一種のアスペルガー症候群の人の場合、こういう事が生まれつき難しいんです。

だから、適切な立ち位置を訓練で覚え、目を見たり表情を読み取ったりすることもオートマティックではできないので、一つずつ過去に習った経験などを意識しながら会話を成立させています。そういうトレーニングを受けてきたからこそできることなんですよ。

さぼっている・努力不足ではなく、みんなと同じ方法でするのが難しい障害

また、発達障害の人は、発達障害のない人が「さぼったらできない」「手を抜いたらできない」っていう事が、さぼってるわけでも、手を抜いてるわけでもなく「障害ゆえに」難しい障害でもあるんですよ。

例えば、字を覚えられないのは、障害ゆえの認知の問題や見え方の問題、感覚の問題、それに運動面の問題がその要因だったりします。
何度も書いたり、時間をかけて暗記することは、字を覚えられない発達障害の人が字を覚える為に得策でないことが多いんですよ。発達障害の人には、その人にあった特別な方法が必要なんです。

だから、「発達障害?気にしすぎじゃない?普通だよ。」っていう風に考える方からは、

「しつけのせいじゃない?」」

「やる気の問題じゃないの?」

「さぼってるだけだよね」

「努力がたりないんじゃない?」

「障害をいいわけにしちゃいけないよ」


というような誤解を受ける障害でもあるわけです。

こんな風に、発達障害の人は、「障害ゆえのに抱える困難」と、「周囲からの誤解からくる困難」と、二重の困難を抱えています。

発達障害の人の生きやすさには、周囲の人の理解が不可欠なんです

障害(Disability)というのはその人自身にあるものというより、環境側にあるんだと私は思うんですよね。環境側の障害、いわゆるバリア(Barrier)です。
環境(社会)が、障害のある人が生きやすいようにさえあれば、その人の障害はもはや障害では無くなるんですよね。
だから障害のある人を「生きていく上で社会の障害(バリア)に困らされている人」という風に私は考えています。

そんな中で、発達障害というのは、認知面や言語面、感覚の特異性や運動面、そして社会性やコミュニケーションの発達が一般的な発達と「相対的に比べて違う」障害なんです。

「発達しない」わけでも「発達できない」 わけでもなく、発達が発達障害ではない人と「違う」という事で、その「違い」に困ってる人たちなんですよ。

だからまわりの環境が、発達障害の人たちの「違い」にマッチしたら、発達障害の人の障害は障害では無くなるんです。

こんな風に、発達障害というのは、周囲との「関係性」によって困難が現れる障害というわけなんですよね。

まとめ:知ってください「だからこそ大変なこと」

だからこそ、発達障害の人を取り巻く方々には、発達障害のことをもっと知って貰う事が発達障害の人の生きやすさにつながるんだと私は思うんです。

そんな思いから私は、「発達障害があるように見えないね。でもだからこそ大変なんだよね」という認識がもっと広がっていってくれたらな、と願っています。


「発達障害という見えない障害、見えないからこそ困ってる」

発達障害そのものの難しい事はなかなか理解できにくいかもしれませんが、これだけはわかって貰えたらなって思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

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