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ひろげていこう 発達障害のWA!~「困ってる子」という視点からの支援~

アスペルガー症候群やADHD、学習障害、自閉症などの発達障害の子は、困らせる子じゃない「困ってる子」。その視点から困ってることを解決する支援のヒントや工夫を考え、もっと発達障害の子たちから見えてる世界によりそっていきましょう!

「自閉症だから」を前面にださなくていい社会を目指して~アスペルガーの息子の思い~

とある自閉症啓発グループのリーダーにリポーターがインタビューをしているニュースを見て息子がポツリと言いました。

 

「このリポーターはさっきから自閉症に打ち克つという表現ばかりを使っているけど、この考え方には違和感がある。失礼だよね。」と。

 

うんそうだね。ママもそう思う。どうして違和感があると思ったのかきかせてくれるかな、と言葉をかけると、息子は続けてくれました。

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 「”打ち克つ”ってさ、あたかも自閉症が悪い事のようだよね。でもそうじゃない。自閉症でいる事は僕にとっては素晴らしい事なんだ。でも自閉症だと確かに何かと生きにくい部分はある。でも僕は、今まで自閉症と戦ってきたつもりはない。強いて言えば、自閉症のまま、自分らしく生きられるために周りにいる人達に「なんとかして」「どうしたらいいのかおしえて」って訴えて続けてきた。それを僕の周りの人達はちゃんときいてくれて、一緒に解決策を探してくれた。今の僕が僕らしく生きていられるのは、ママとその人達のおかげだよ。

自閉症でいることは悲劇じゃない。でも、僕たちの事をわかろうとしてくれない人に囲まれてたら自閉症があることは悲劇でしかないと思うけどね。だから僕たちに必要なのは、周りの人のAwarenessとAccommodation。でももっとシンプルに言えば、「こまってるねん」って言ってる人がいたら「よし、なんとかしよう」って思ってくれる人がいっぱいいる事だと思う。」

 

この息子の思いをきいてふと思いました。最近、「実は息子はアスペルガーなんです」って説明する機会がほとんどなくなったなと。

日本にいたころは、何か新しいグループやイベントに参加する時やクラス替えの度に「うちの息子はアスペルガー症候群と言う障害があって…」と説明しなくちゃいけなかったし、何かトラブルがあった時にも息子がアスペルガーであることを伝えてた。でも今は、学校の人達以外は息子がアスペルガーである事を知らない。知らせるきっかけがないというか知らせる必要がないと言った方が正しいかな。

例えば習い事なんかの時も、もちろん息子がアスペルガーゆえに困ってることが起きたりもします。でもそういう時、息子は自分で「ちょっと切り替えが必要だからあっちに行ってきていいですか?」「その説明の仕方は僕にはわかりにくいから別の方法で教えてくれますか?」などと相手に伝え、相手はその申し出を快く受け入れてくれます。

「こまってるねん」に対して真摯に向かい合ってくれている人がいるからこそ息子は「アスペルガーのちゃびくん」じゃなく「ちゃびくん」として過ごせているんだなと思うんですよね。もちろん、障害による困難の度合いによって状況は違ってくるとは思います。でも、「自閉症だから困っています。助けてください」は、「困ってます。助けてください」の延長上にあって、そういう場面で対応しようとしてくれる人が周りにいればいるほど、今年の世界自閉症啓発デーのテーマでもある自閉症の人の「自律」が実現する世の中に近づくんじゃないかなって思うんですよね。 

 

毎年4月2日は、World Autism Awareness Dayは、世界中を青色で覆い尽くすことで自閉症の人達の存在に注意を向けてもらう日です。 

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そしてもっと大切なのは、4月2日には啓発の為に集まった彼らですが、普段はみんなのそばに彼らがいることに気づいてもらうことです。

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障害のある人が他の人と同じように当たり前に「その場」にいるというインクルーシブな社会が日本ではまだまだ保障されていないことってあると思うんですが、ごちゃまぜの社会のなかで自閉症の人が自律して暮らしていくことが当たり前になる為に、「こまってるねん」という言葉に向き合ってくれようとする人が増えてくれてらなって思います。

2017 World Autism Awareness Day Theme: "Toward Autonomy and Self-Determination"

国連が掲げた2017年の世界自閉症啓発デーのテーマは「自律、自己決定に向かって」。自閉症の人が自分の足で自分の思い描いた人生を歩いて行ける社会の実現に向けて、ご協力をお願いいいたします。